私たちの食卓には、多くの加工食品が並んでいますよね。野菜ジュースや茶碗蒸し、畜産物や海産物と実に様々です。ふと食品のパッケージを見たときに、販売者と製造者・加工者が違うことに気づく時があります。
以前、福島県を訪れた際にお土産店には特産物を使った加工食品がたくさんありました。
それらも同じ福島内ではあっても、製造と販売業者が違うものが多かったのを記憶しています。
今回は、食品委託製造とは何なのか?その仕組みを福島県にスポットをあててご紹介していきます。
食品委託製造とは
“製造メーカー(受託者)が、食品メーカー(委託者)から依頼・指定された商品を製造をすることです。製造された商品は、委託者の食品メーカーが自社製品として販売します。
委託者は受託者と契約を交わし、原料や資材などを受託者に提供します。
場合によっては委託者が技術指導まで行う場合もあります。
食品委託製造のメリットとは
では、食品委託製造にはどのようなメリットがあるのかを調べてみました。
依頼者には次のようなメリットがあります。
●生産コストを抑えられる重視した製品の競争力確保
●品質、性能を重視した製品の競争力確保
●製品の需要変化に生産量を柔軟に調整できる
●設備投資や人材確保が不要
続いて、受託者には次のようなメリットがあります。
●有名企業のブランド力による売上アップ
●一定の仕事量の確保が可能
●技術水準の向上
●稼働率を確保できる
依頼者は他社に生産ラインを確保ができ、受託者は自社工場を休むことなく稼働できるという、まさにwinwinな関係になるという事ですね。
福島県の食品委託製造の将来性
今回は、福島県の食品委託製造についてご紹介しました。
東日本大震災によって甚大な被害を被った福島県。多くの家や施設が半壊や全壊したため、新たな町づくりが現在も進んでいます。
農産物の出荷量全国1位を誇る福島県では、豊富な食材を使った加工製造業が盛んです。
その加工技術は全国の食品メーカーから高く評価されていますので、福島県の食品委託製造はこれから益々発展し復興を遂げていくことでしょう。