南スーダンの悲劇
南スーダンで起きた大洪水は、80万人の生活をどん底へと叩き落としました。3万人はなんとか避難できたものの、満足いく生活であるとは言えません。被災者の数は、増えてきています。生活は言うに及ばず、食料もカツカツの状態。しかも感染症の広がりも相まって、病院側もお手上げ状態です。
日本政府は南スーダンの要請を受けて、緊急援助物資を送ることを決定しました。ただ救援物資を送っただけで、南スーダンの災害が収まるわけではありません。もっと根本的な部分を見直さなければならないのです。
日本も例外じゃない
大洪水は日本でも起こり得ること。2004年に福井で豪雨が襲い、多くの建物が損を受けました。そして死傷者も出てしまっています。つまり南スーダンの出来事は、福井はもとより日本全国各地でも起こり得る事態。今日にでも大洪水が起きて、生活が一変する恐れがあるのです。
福井の場合は、税金や保険料の減免。住宅が災害で住めない状態になってしまった場合は、災害見舞金が支給されます。万が一のためにも、支援制度をしっかりと確認しておきましょう。
災害支援に取り組みたい
また困っている人に対して、災害支援をしたいと思われる方もいらっしゃるでしょう。とても立派な心意気です。しかし、いきなり素人が出ても意味がありません。そもそも災害現場の第一線で活躍する自衛隊や災害救助隊は、普段から厳しい訓練をおこなっているプロ。万が一の時にどう行動すれば良いのか、分かっています。
医師や看護師も、災害時では大活躍。被災者の様子を限られた環境下で瞬時に判断し、怪我の手当にあたります。
お客様にならないように!
手軽におこなうのなら、ボランティアでしょう。ただ無計画にボランティア活動をおこなうのは、おすすめできません。実際に東日本大震災のさいに、ありがた迷惑になったボランティアは、数多くいらっしゃいました。福井には災害支援を行う団体もあります。
災害支援は、被災者が最優先。被災者は住む場所を奪われただけでなく、心と体に取り返しのつかない傷を負っているのです。「お客様気分」ではなく、1人でも多くの人を助けることを目的とした活動をおこなって下さい。